2月11日(土)12日(日)の二日間
築38年 木造二階建て再建築不可のお家 リノベーション完成見学会を開催いたしました。
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前日までの雪も止み、当日はお天気に恵まれました(代表の春山はなかなかの晴れ男)

こちらのお家、法律上の「道路」に接していないため建て替えることが基本的にはできません。
なのでせっかく今回リフォーム工事をするのであれば、今まで以上の機能を備えた安心して住めるお家づくりをしよう!とほぼスケルトンにし、心配要素を一つずつ解消しながら工事をさせていただきました。
さらに京都市から耐震改修工事と省エネ改修工事に対して、助成金が出る制度を利用し、より良い家づくりを徹底いたしました。

今回はこちらのお家の助成金利用内容をご紹介いたします。
これからリフォーム・リノベーション工事をご検討されている方の参考になれば幸いです。

耐震改修工事に対しての助成金制度
【平成28年度】まちの匠の知恵を活かした 京都型耐震リフォーム支援事業

☐垂直方向等の歪みの補正(補助限度額20万円)
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 柱の歪みを着工前に計測し、6/1000以上の傾きがある場合、その歪み補正工事に対して補助金が支給されます。
(ごく一部の局所的な歪みに対しては補助されないので複数個所で計測が必要)
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▲屋起こしで柱の歪みを修正し
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▲下げ振りで歪みを確認しながら仮筋交い材で固定
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▲歪み補正完了
これを計測点全てで行いました。

☐屋根の軽量化(補助限度額20万円)
下屋を含めた建物全体の屋根の軽量化を行った場合支給されます。
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☐屋根構面等水平構面の強化(補助限度額10万円)
下屋を含めた建物全体の屋根に構造用合板張りで補強を行った場合支給されます。
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▲瓦屋根土葺きから構面強化を行い、ガルバリウム鋼板立平葺きへ改修しました。

☐耐震壁の設置(補助限度額15万円)
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▲事前申請時には4分割法により耐震壁を設置する形で申請を出し、解体後、耐震診断を行いしっかりと補強するため変更申請を行い耐震壁の設置を行いました。

他にも助成対象工事となる項目がたくさんあります。
(今年度は3月16日(木)交付申請 受付締切)
京都市ホームページ(耐震改修)
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000181341.html

省エネ改修工事に対しての助成金制度
【平成28年度】京都市既存住宅省エネリフォーム支援事業

☐外壁への断熱材の設置(補助限度額10万円)
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☐床への断熱材の設置(補助限度額5万円)
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▲それぞれ、使用する材料の熱貫流率に対して最低使用量が定められています。

☐高断熱浴槽の設置(補助限度額2万円)

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こちらも他にたくさんの補助内容があります。
京都市ホームページ(省エネ改修)
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000197117.html

さらに昨年11月より国から「住宅ストック循環支援事業」というエコリフォームに対しての助成制度が開始しています。
こちら事業者登録をしている工事業者でないと利用できない制度となっています。
https://stock-jutaku.jp/
ぜひともこの機会をご利用ください(^^)

内部仕上がりには拘っています。
フローリングは杉の無垢材を採用し、温かみのある空間に。
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スッキリとしたデザインを心掛け、無駄のないミニマムな間取り。
木のぬくもりを感じられる、明るく広々としたお家に生まれ変わりました。

見学会当日はストーブ一台でも家じゅうぽかぽか。断熱改修の効果を体感した二日間でした。


(KOUCHIYAMA)